一般的なフローリングの床

木質系の原材料を使用する床材ということを指します。

フローリングには天然木の無垢材で作られた単層フローリングと合板に薄くスライスした木を張り合わせた複合フローリングがあり、複合フローリングには、汚れづらいものや、傷がつきづらいもの、遮音性能が実証されているものなどさまざまな種類があります。
無垢材は質感がありますが、メンテナンスの容易性では複合フローリングが良いでしょう。
フローリングの種類は数百といわれ、値段も特徴もさまざまあります。マンションでは特に遮音性に重きをおいたマンション用フローリングが導入される傾向が高いようです。


フローリング張替工事の流れ

1.現在の床材を剥がし

畳からフローリングに張替える場合の作業です。床材によって作業が異なって来るケースがありますが、畳を全て剥がした後、壁際の際根太(きわねだ)と呼称される下地材も取り外します。
下地造作のためにコンクリートの上のゴミを取り除き、採寸をきっちりとしていきます。

2.下地造作

畳から張替える場合、下地造作が欠かすことはできません。
フローリングの高さを元の畳面に揃えるために下地を造作を行ないます。
壁際に新しい際根太を設置した後に、等間隔で1本1本下地材をコンクリート床に固定します。
その上にお部屋の大きさに応じて切り出した合板をセッティングしていって、下地材の位置が解るように印をつけた後、接着剤と木ねじで合板をきちんと固定し下地を完成させます。

3.フローリング張つけ

フローリング材を敷き詰めてお部屋の形を踏まえてカットして、壁際のフローリング材は鉋で正確に整形します。
木屑を取り払った合板の上にヘラでムラなく接着剤を塗り、専用のゴム製ハンマーを使用しながら1枚ずつ張っていきます。

4.巾木取り付け

壁と床の境に巾木を取り付けます。
巾木は壁下部を傷や汚れから守って、壁と床の境目を綺麗に見えるようにする事ができます。
接着剤がすっかり乾くまでフローリングが反らないように、養生テープで壁際のフローリングを固定することになります。

5.完成

接着剤がきっちりと乾いたら完成です。

フローリングの張替えの注意点

・正確な向きに張り付ける
・部屋(壁際)の角から張りつけていく
・重ね張りのケースは、すでにある床材に合ったものを選ぶ
・重ね張りできない床材もある 

フローリングを張る際に気に掛けたいのが、張りつける方向と張り始める地点です。
フローリングは普通は部屋の壁の長辺に沿って、壁際の角から張り付けていきます。  

そうすることによって、材料を余すところなく活かすことができ、視覚的にも部屋を広いと感じやすくなります。
壁の長辺に対して垂直にするなど自由な方向に張りたいのでしたら、下地材に厚い合板を張るなどの下処理が必須です。

ご自身でも作業しやすい重ね張りにも気を付ける点があるのです。
重ね張りは既存の床材に適したものにしなくてはいけません。1つの例として、床暖房が入っている部屋では、床暖房対応の床材にします。
遮音性が高いフローリングは、床裏にクッションが付いているため、重ね張りしてもずれてしまいますことがあります。


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