野地板

屋根本体を保たせる為の、屋根の木下地の事を野地板(のじいた)と呼んでいます。

垂木(たるき)の上に張り、その上に防水シート(アスファルトルーフィング)を敷き、瓦・ストレートなどを葺きます。
屋根の最重要部位であるのに、そんなに見受けられる機会もなく、耳にする事も有りませんが表面の屋根材。その下の防水紙。更にその下に存在するのが野地板です。
防水紙や屋根材の基礎となっている事を考えれば、非常に重要な部分で有る事は分かっていただけると思います。

野地板は屋根本体と同じく経年劣化してしまいますから、雨水が屋根の内側に入り込んだ場合は腐食を発生させる恐れがあります。
腐食した野地板の張り替えに掛かる総額は大変高額であるため、野地板の劣化状況には気をつける必要があります。

野地板の種類

野地板は屋根本体を保たせるための最も重要な建材であり、材質の特徴やグレードも色んな製品が販売されています。
一方、屋根のリフォーム工事の業者から見積の項目には「野地板工事」とのみ書かれているケースが多いです。
屋根の下地は人目にはつかない部位であるため、構造用合板ではないベニヤやコンパネを利用されていても、施工主が検証することが出来ない問題も見受けられるます。
工事がスタートする前に野地板の材料や品質(材質と厚み)は絶対確認した方が良いでしょう。  

野地板の重ね張りと張り替えについて

リフォーム工事の際、野地板が劣化している場合は、新品の野地板に張り替える工程となります。
しかし、撤去する手間暇や処分する金額も発生するため、野地板の張り替え工事は高額になります。
そういった事で下地として使うことができないほど既存の野地板が激しく劣化している場合を除き、既存の野地板の上に新品の野地板を重ね張りするというのが一般的に多いと言えます。
野地板が激しく劣化するその前に、屋根のリフォーム工事の実施を比較検討することをおススメします。

野地板の耐久年数とメンテナンス

あくまでも参考ですが、構造用合板(一戸建てで最も使われる野地板。構造用パネルとも言う。製品各々に寸法や厚みが異なって等級も設定される。)の野地板の耐用年数は凡そ30年です。
構造用合板(一戸建てで最も使われる野地板。構造用パネルとも言う。製品各々に寸法や厚みが異なって等級も設定される。)の野地板の耐用年数は凡そ30年です。
バラ板(幅が約90mmから120mmの屋根の下地材の事。「小幅板」「荒野地」「杉板」とも言われています。)の野地板の耐用年数は凡そ40年です。
ただし雨漏りをしている場合には急速に野地板の耐久性能が悪化します。
現実に野地板の診断を行う際、天井裏から視認して野地板の劣化状況を確かめます。
しかし天井裏に断熱材が貼ってあるケースになると、点検口がない場合は確かめることが出来ません。
トタン瓦棒屋根やコロニアルは、屋根の上に上がって直接踏み付けることで野地板の傷み具合を確認するといったやり方もできます。
但し一般の方は屋根の上に上がって野地板の状態確かめる事は大変危険ですのでプロの屋根工事会社に野地板のメインテナンス依頼することをおすすめします。
野地板に雨染みがある場合は、野地板の重ね張りもしくは張り替えなどの処置が必要とされます。 


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